人造ネコ 第13回 決戦!五十公野サンスポ!(2)

「小竹伍長、元気していたかしら。」


地面から生えていた首が、初瀬川のほうを向く。
初瀬川少尉と真亜子たちも、壕に入った。


「少尉、心細かったですよ。」
「あそ。で、状況は。」
「…数はさらに増えました。徒鱒がさらに5体増えて、全部で13体です。」
「空から降ってきた?それとも、地面から沸いて出た?」
「今回は空から出現しました。そして、見てください。」
「砲座じゃない。かなり大きな砲が据付けられそう。」


2人の会話を真亜子と由美子と真名子はじっと聞いていたが、何を話しているのか
いまいちわからない。ただ、2人の表情から、思わしくない事態が起こっている
らしいことはわかった。しびれを切らせて、由美子が尋ねた。


「その…砲が据付けられたら、どうなるんですか?」
「市内は、火の海になるわね。」