人造ネコ〜ここまでのおはなし〜

時はまさに、人々の待ち焦がれた新世紀、21世紀。
舞台は運命の歯車がぶっとんで、超大国イタリア王国超大国アメリカ合衆国の冷戦続く世界。
そんな地球の、大のつかない日本帝国の片田舎、新シ写県新發田市。
新發田市は少し前から謎の蒸気人間という無人攻撃ロボットの攻撃にさらされていた。


物語は1人の少女、加藤真亜子が、1体のロボットを拾うことから始まる。
真亜子のキスにより起動したロボットは、自らを人造動物1号、人造ネコと名乗った。


西公園で、友人明智妹子と真亜子は、蒸気人間と遭遇する。
軍隊の攻撃すら退ける蒸気人間を、人造ネコは容易く破壊するのだった。


真亜子は十六連隊長、石井勝之大佐の要請を受け、人造ネコを帝国陸軍登戸研究所での精密検査に送り出す。
精密検査の結果と同時に、十六連隊に謎の女、甲斐加代子少尉が送り込まれてきた。
実は甲斐は帝国陸軍から新シ写県民政府軍に送り込まれた監視員なのであった。


甲斐少尉の提案により、真亜子と妹子、そしてクラス委員の小林由美子、体も頭も発育悪い山県真名子、大きくて速い門倉京子の5名は、帝国政府の密命を受けた秘密部隊と甲斐のいう部隊に入隊させられた。


大日原演習場で行われた最初の演習で、5人はベニヤで作られた想定蒸気人間の放つ実弾に殺されかける。
だがしかし、どこからともなくやってきた人造ネコによって想定蒸気人間は破壊され、危機を脱するのだった。
この事件で、少女が危険に陥ると人造動物が助けにやってくるという自らの考えの裏づけがとれたと甲斐は確信する。


無理やり秘密部隊、新發田鎮撫隊に入隊させられた真亜子たち5人であったが、ようやく互いに心を開き、単なるクラスメート以上の関係へと移行しそうな気配を見せはじめていた。


真亜子と真名子が一緒に下校する途中、新たな人造動物を拾う。真名子のキスにより起動したこの人造動物は、自らを人造動物2号、バッタンと名乗った。


再び蒸気人間が五十公野に出現。妹子、京子を残し、真亜子、由美子、そして真名子の3人は新シ写県民政府陸軍、初瀬川四分休符少尉と共に蒸気人間のたむろするグリーンランド新發田付近に移動する。
そこで彼女たちが見たものは、市内を攻撃すべく、砲座を設置している蒸気人間たちの姿であった。


新發田を火の海にするわけにはいかない!10万市民を救うべく、人造動物が今、蒸気人間へと攻撃を開始する!


…続きを書こうと思ったら、自分でもあらすじを忘れていたのでまとめてみました。


っていうか新發田第二中学校は駅前の大倉製糸場跡地にあるっていう脳内設定だったんですが、あそこ、県立病院が移転して来るんだよなあ。
まあ、舞台は新発田じゃなくて新發田だからいいか、別に。