ふたりはプリキュア ヌプラッシュ※ヌター

告白。それは他者に秘めたる思いを打ち明ける行為のことである。我が国では単に告白といえば異性に対する愛の告白を指すことが多い。そして今日も、ある男がある女に告白を行おうとしていた。

男の名前は美墨亮太。女の名前は雪城ほのか。そして、物陰から見ているのは亮太の姉、美墨なぎさとその友人、九条ひかりである。


「覗き見なんて、やっぱりやめましょうよなぎささん…。」
「だって、亮太がとっても心配なんだもん。大丈夫かな…。」
「亮太がなにか言うメポ!」


「ほほほほのかさん、あああああの!」
「なあに?亮太くん。」


雪城ほのかは、美墨亮太が何を言いたいのかもちろん分かっていた。それに対する答えもすでに決まっている。


「ぼくは、ほの、ほのかさんのことが、ずっと、ずっと、すー…」
『ほのかさん!』


美墨亮太の後ろから、雪城ほのかを呼ぶ声が聞こえた。微笑みながら、頬を紅潮させながら美墨亮太に向いていた雪城ほのかの顔が声の方向に向けられた。


「ほのかさん…戻ってきました。これからは、ずっと同じ時の中で…。」
「…キリヤ、君…。」


雪城ほのかの目から涙がこぼれ落ちる。入澤キリヤの目にも、同じく涙が溜まっていた。間に挟まれた美墨亮太の顔面は蒼白となっていた。


「あちゃ〜…。」
「亮太さん…。」
「メポ…。」


プ・リ・キュ・ア♪(前奏)ヌパヌパヌパーヌ※ヌプラッシュ※ヌター※(以下略)