人造ネコ 第13回 決戦!五十公野サンスポ!(3)

「しかしまあ、固定式の砲を備え付けようなんて、蒸気人間たちも大胆というか。完全に私たち人類を舐めてかかっているわねー。なんか腹が立つわ。」
初瀬川少尉が呟く。
「むー。ネコ、蒸気人間、やっつけられそうだかね?」
「当然だ。まあお前たちはそこで口を開けてみていろ。あほみたいに。行くぞバッタン。」
「ああ。」
バッタンちゃん、だいじょうぶぅ?」
「フフフ。早くもこのバッタンの力、マスター真名子にお見せする時がきたようです。」


外見には何の変化も見られないが、人造動物2体はすでに暖気を終えて、戦う用意ができているようであった。
「じゃあ、まかせるわ。万が一…」
「おっと、軍人さん、万が一はありえないから、その先は言わなくていい。」