ふたりはプリキュア 又プラッシュ※又ター
「あれー?おかしいなあ…。」
「どうしたの、なぎさ?」
「う、うーんと、えーと。なんでもない、あはは…。」
(亮太ったら、どこにいったの?ちゃんとあたしはほのかをここまで連れてきたのに…?)
亮太は姉なぎさに、今日の夕方、ほのかと一緒に下校して若葉台公園に連れてきてもらうように頼んでいた。しかし、若葉台公園には亮太の姿はなかった。仕方がないのでなぎさはやはり公園で出店していたタコカフェで、ほのかとたこ焼きを食べながら様子を見ることにした。
では、亮太はいったいどこで何をしているのであろうか。
まさか、こんなところでしかもこのタイミングで入澤先輩に会うなんて…。
「…どうも、こんにちは、入澤先輩。」
「…すまない、君は誰だい?」
「美墨なぎさの弟の、美墨亮太です。」
「美墨なぎさの…弟がいたのか。それで、僕になにか用かい?」
うわー、すごい眼光鋭いよこの人、そんな目で見られたらどうにかなっちゃいそうだよ…。でも、そう、勇気、勇気、みなぎる勇気だ。当たって、砕けろ。
「入澤先輩に聞きたいことがあるんです。その…ほのかさ…雪城先輩とはどういう関係ですか?」
「ふ…む。「友だち」と、彼女は言ってくれた。」
「うんと、そうじゃなくて…入澤先輩は、雪城先輩のことをどう思っているんですかっ…。」
「…それを君が聞いて、どうするんだい…?」
ま、まずい、少しムッとしてる。ええい、こうなったら!もう!
「ぼ、僕は!雪城先輩に、告白しようと思っています!」
「告白…いったい何を告白するんだい?」
「へ?」
「それに、そのことを僕が知っている必要があるとは思えない。もう、行かせてもらってもいいかな。」
「え、あ、はい。お疲れさまでした…。」
???やっぱり、遠いところに留学していた人は、考え方も違うのかなぁ?なんだかよくわからない反応だったぞ。いけない。変なところで時間をとられちゃったよ。急いで公園に行かなくちゃ。お姉ちゃん、大丈夫かなあ。