ふたりはプリキュア 又プラッシュ※又ター

「いたぁ!お姉ちゃん!ほのかさぁん!!」
「亮太!」
「亮太君!」
「遅かったじゃない、いったいどうしたのよまったく。」
「ハァハァ。うっ、説明している暇はないんだよ!なんだか変な奴らがお姉ちゃんと、ほのかさんと、ひかりさんのことを探してるんだ!早く逃げないと!」
「へ、変な奴らぁ?」
「なぎさ、あれを見て!」

「うぼぁぁっ!」
「あーっ!あいつは確かカブキマン!」
「違うわよ、確かピーサードよ。あの人も闇から復活したのね。」
「ぐぅう、なんという強さだ。このオレ様をここまで追い詰めるとは・・・。」
「大丈夫?」
「おわぁ!き、貴様はキュアブラック、ひぃっ、キュアホワイトも!」
「いや、そんなに後ずさりしなくてもいいじゃない。」
「そ、そうだったな。もうオレ様とお前たちは敵同士ではないのだったな。うむ。」
「そんなことより、どうしたの?なんだかひどくやられているみたいだけれど、何があったの?」

 ・・・。ほのかさん、それにお姉ちゃん、あの人と知り合いだったんだ。お姉ちゃんたちがそんな変な人と知り合いだなんて、ちょっと、いやかなり心配だよ。

虹の園が狙われているのだ、プリキュア。」
イルクーボ、あんたも来ていたの!?」
「キリヤにはもう会っただろう?ポイズニー、ゲキドラーゴも既に虹の園に来ているはずだ。来ている、というよりも「逃げてきた」といったほうが適切だが。」
「逃げてきたって、どういうことなの?」
「・・・どうやら、目の前の敵を倒さなければゆっくりと話すこともままならぬらしい、キュアホワイト。」
「ポポォー!」

 なんだ!あの巨大な白い生き物は・・・5メートルくらいありそうな・・・目の真っ赤な・・・イタチ?でも耳が大きくて・・・首に緑の毛が・・・ぽぽ?

「あれは、まさか?」
「ふはは。そう、こいつは我が配下の合成獣、地獄(ヘル)ポルンだ、九条ひかり。どうやら役者が揃ったようだな。今一度自己紹介をしよう。私の名前はメロ大佐。虹の園を侵略するために、光の園からやってきた。」
「ポルンを、ポルンを返してください!」
「いったい何なのよ、どうなってるのよ!」
「落ち着けキュアブラック。聞いてのとおりだ。全てを生み出す力を我が物とし、全ての世界を自らの手で1つにしようとする者が光の園に現れた。」
「いったい誰よ!」
「石の番人、ウィズダムだ。奴はプリズムストーンの力を解放し、瞬く間に光の園を掌握した。さらに、勢いに乗じて主なき闇の世界をも掌握し、今この虹の園を狙っている。」
「そんな・・・番人が・・・ありえない・・・。」
「ははは。主のいない闇の僕たち、そして光の力を受けられず変身できないプリキュア。どちらも我らの敵ではない。おとなしく、大いなる光の中へと身をささげるのだ。」
「ええっ、変身できないの?!」
「そう、お前たちは「光の使者」だ。光の力が相手に掌握されている以上、どうにもならない。」
「そんなぁ・・・なんとかならないの、ひかりぃ・・・クィーンの命でしょ・・・?」
「ううぅ・・そんなことを言われても困ります、なぎささん・・・。」
「・・・ふ、だから我々が力を貸してやる。やるぞ、ネメシスピーサード!」

 ぼわん、と白い煙をあげて、カブキっぽい人とハゲの人がいなくなった。お姉ちゃん、ほのかさん、ひかりさん、大丈夫かな・・・。早く逃げようよ・・・。って、なんでお姉ちゃんはのんきに携帯なんか眺めているのさ!ああっ、ほのかさんも・・・!それに、どうしたのさそんな微妙な変な顔をして!

「さあ、ダークカードをスラッシュするカブー。キュアブラック。」
「急ぐツル、キュアホワイト。」
「「・・・・ありえなーい。」」