ミルキィローズVSキングギドラ6

バルコニーでミルクに髪をとかしてもらう。ほほに当たる夜風が気持ちいい。グレープジュースとグラスは清水で冷やしてあり、飲めばからだのほてりを冷ましてくれる。星の光と町の光が、天と地に2つの星空を作り出す。パルミエの星座は知らないが、星空の美しさはわたしたちの世界と変わらない。

「かれん、どうしたミル?ぼうっとしてるミル。疲れたミル?」
「そうね…。少し、疲れたわ。」

のぞみたちと出会ってから、こんなふうに弱音も隠さずに言えるようになった。それまでわたしはなにがあっても自分一人でなんでもできるし、やらなければならないと思っていた。(それとてこまちがそれとなく助けて支えてくれていたのだが。)

今では助けてほしいときには素直に「助けて」と自分から言えるようになった。一人ではできないことは必ずある。そこで互いを補いながら、助け合ってそれを実現していくのが、友だちというものなのだと今は思う。友だちを頼っても、いいのだ。

だから、このPGFの訓練への協力もいつまでもみんなに隠れて一人でやっていこうとは思っていない。いつか機会を得てみんなと話をして、納得してもらえるなら協力してほしいと思う。その(いつか)をいつにするのか、見極めかねているのだが。