ミルキィローズVSキングギドラ12

「あの円盤に、誰か乗っているのかしら?」

今見たかぎりでは、窓やドア、乗り込むためのハシゴなど人が乗っていることを示す物は見つけられなかった。あれは中に誰もいない、無人で遠隔操作される円盤なのだろうか。

ミルクが呼びにきた。天幕と馬(?)をつなぐ柵の設営が終わったらしい。馬(?)を柵に繋いで天幕に入ると、簡単なイスと盾を並べた机が用意されていた。大河ドラマに出てくる戦国時代の本陣にそっくりだ。(事実参考にしたらしい。)

「お疲れさまナツ。少し休むといいナツ。」
「ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうわ。」

ココの本隊が到着するまでまだしばらく時間がかかる。ミルクとわたしは交代で円盤を見張ることにした。(わたしたちの他にも見張りの隊員はいた。)わたしたちが休んでいる間にも、ナッツは様々な報告を受け、一つ一つに指示を与えていた。

ナッツハウスで豆大福を食べているナッツと、国王として政軍の指揮をとる今のナッツはまるで別人のようだった。